2008年07月16日

Nigalya Ponya(ニガリヤ)暫定版

大帝です。
ここのところなんだか完成させられないどころか完成させてはいけないんじゃないかという妙な気分に襲われてます。
おかげで制作途中のものばかりが続々と。

■Nigalya Ponya(ニガリヤ)
nigalyaponya2.jpgnigalyaponya3.jpg
2008年制作。ジャイアントパンダ。
作りかけですが色がないとパンダと認知できないのでマジックでざっくりと。テカりは最終的につや消しの予定。
パンダ形態のため肩幅を詰めたいのに胴が太いというジレンマで脇がしまりません。

nigalyaponya4.jpg
ハピネットの動物大百科のパンダと。
カバなんかに較べると造形が記号的でぬるいですが、パンダというキャラクター性のおかげかさほど気にはなりません。

■制作にあたって
うちでは変形玩具を自作しているものの、楽しいのは考えたものが形になる点であって、形にする作業自体はめんどくさいというのが本音です。
最近ではそれが輪をかけてひどくなったのでなんとか少しでも部品を減らせる変形はないかと考えることが多くなりました。
当然構造は単純になりますが、「さっくり作れてさっくり遊べる」というコンセプトは複雑かつタイトな変形に疲れ気味な自分にはかなり魅力的に見えます。

そこで今回のパンダ。
人型での可動部位は最低限として手首・足首・腰は表情づけと接地を割り切れば省略可能。肘・膝・肩・首は必須ですが、太ももはスカートの扱いなら両足でひとかたまりに出来ます。
これで部品は頭・胴体・上腕×2・前腕および手首×2・太もも・スネおよび足首×2の計9ブロックです。
ポリキャップを組み込むパーツはネジ止めの場合割る必要がありますが、一点ものなら気にしなくていい要素です。

次に変形に必要な可動軸をなるべくポージング用と共有する方向で調整します。これはいつも通り。
四肢を四肢に対応させ、胴にしまった頭を入れ替える四つ足でのストロングスタイルを今回も踏襲します。
パンダの場合、頭が大きいので人型の頭にパンダのものをかぶせる形に。丸っこい頭に継ぎ目があるとかわいさが損なわれますがまあよし。
頭を持ってきた分減る胴体のボリュームは太ももに割りふり、スネ下がパンダの前脚に確定しました。
残った人型の腕をパンダの後肢にする必要があるのですが、ここが今回の悩みどころ。
腕の長さだけでは後肢には届かないので、考えられるのはふた通り。
(1)肩関節を前腕で足りる位置まで後ろに移動する。
(2)前腕を延長する。
1案(部品レイアウトはインドゾウとほぼ同じ)の方が人型のプロポーションを維持できる可能性があるものの、ギミックが首周辺に集中するのが好ましくないので2案で。
長くなる腕は変形の都合で延長部分の内ぐりをえぐったこともあり、重い感じはないので袖と解釈します。
あとはパンダの時にくぼんでしまう背中と尻尾を後ろ髪の部品でフタしてシルエット決定です。

追加した部品を合わせてもブロック数は13で変形はとても簡単。
脚をのばしてパンダの頭を胸にたためば変形完了です。変形にしか使わない可動軸はパンダの頭のみ。
単純すぎてすぐに見立ての魔法が解けるのが難点ですが、それも味ってことで。

■イメージイラスト
nigalyaponya.jpg

posted by ジザイトイズ at 15:04| Comment(5) | 開発室 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
パーツを減らすには、ポリキャップなどをつかわない打ち込み軸による可動にするのがオススメです。
そうすればパーツを割る必要がないので必然的にパーツ数が減りますし、合わせ目もなくせるので一石二鳥です。また、その際、軸にポリランナーを用いればヘタレも生じにくくなりますよ。
自分もよくオリジナルのTFをはじめ様々な変形玩具を自作するのですが、ジザイトイズさんのアイデアや技量にはいつも脱帽しております。これからも頑張ってください。
Posted by N at 2008年07月16日 16:03
>Nさん
アドバイスありがとうございます。
ただ、現在ポリキャップを使っているのは2軸のロールが必要なところなので打ち込み軸では対応できないパーツになってます。
ポリ軸は以前試しましたが、細いと欲しいねじれ強度が得られず、太いとこのサイズではパーツの強度が足りなくなるので今は真鍮線を使っています。
Posted by 大帝 at 2008年07月16日 16:41
そうですね。確かにサイズや部位によっては強度ほかの問題でポリ軸では対応出来ない部分も多々ありますよね。今回のニガリヤの場合、パンダの首などがそうですね。・・ただ、小さく軽く、且つ単一方向へ可動するパーツの接合には結構便利ですよー。パーツの素材がプラスチックだったりすると真鍮の軸ではヘタリが生じてしまいますしね。自分はまだまだ経験も浅いので、これからもZIZAIさんの作例を参考に拝見させていただきつつ頑張ろうと思います。文章が長くなりましたが失礼します。
Posted by N at 2008年07月17日 19:24
>Nさん
経験上ポリ軸は小さい部品(細いポリ棒)ほど使い勝手が悪い印象があります。実用的だと思えるのは3mm径からでそれが収まる関節となると8mm径くらいからですね。
今回の場合、肘と腰は真鍮線の一軸可動ですが、このサイズだと軸の摩擦よりパーツ同士の摩擦の方が効果が大きいように思います。
Posted by 大帝 at 2008年07月17日 20:58
あぁ、なるほどですね。自分は塗装が剥がれるのが嫌なのでいつもパーツ同士では摩擦が起こらないようクリアランスを広くとっていたのですが、塗膜対策を考えつつパーツ同士の摩擦を利用した設計もしてみようと思います。とても参考になりました。ありがとうございました。
Posted by N at 2008年07月18日 10:31
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