2009年06月07日

暮らしの中の変形

大帝です。
どうでもいい話を少し。

玩具においては変形ありきの自分ですが、日常においては機能としての変形が役に立つ場面をほとんど想像できません。有効だと思えるのは折り畳み椅子くらい、つまり収納に便利になるかというところだけでしょうか。

本来あることをするために特化したのが「道具」なので、ある道具が他の機能を合わせて持てば、一方の機能にとってはもう一方は無駄、死んだ機能です。
変形はなんとなく「多機能で合理的」に結びつきそうなイメージがありますが、実際には同時に二つの機能を使えないうえに変形させるための余計な機構と手間が必要になります。
また、世にある多機能商品は似た機能を束ねるという製造者側の視点でできています。
そのため本来的に似ているのでなおさら変形させて新しい機能を獲得するという意義が薄れるわけです。たとえば携帯電話には電卓の機能がついていますが、数字の配列をわざわざ電卓用に並べ替えたりはしません。

なら逆にこう考えることも出来ます。
「絶対に同時に使うことのない道具なら変形させる価値があるのではないか?」
機能の近さで考えるのではなく、むしろ関係の遠さで変形モチーフを選択した方が真の多機能に近づいていく可能性があるのではないでしょうか。

では、同時に使わない道具とはなにか。
喪服とウェディングドレスとか、ひな人形と鯉のぼりとか、シーズンやTPOに関係したものならいくらもありますが純粋にルーティーンな日常生活でとなるとなかなか適切なのが出てきません。
見つけられれば変形の新たな地平が拓けそうなのに。

下のようにギミックとしてすげーと思えるものもあるんですけどね。

テーブル
http://japanese.engadget.com/2006/12/10/capstan-table/

ソファーベッド
http://japanese.engadget.com/2005/11/25/bunk-bed-sofa/
posted by ジザイトイズ at 19:09| Comment(4) | 雑文 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 確かに日常アイテムの変形で思いつくものと言えば傘や自転車などの折りたたみ系ばかりですね。収納や携帯性のための変形。

 前にネットで見たんですが、ベビーカーに変形する自転車があるようです。乗り物は目的地に着けば「不要な物」に変化しますから、例に挙げたベビーカーや、荷物を運ぶカートなどに変形すればこれは実用性のある変形と言えるのではないでしょうか。カートを背負って自転車に乗るのは大変ですが、カートが自転車に変形すれば運ぶ手間が省けて一石二鳥ですよね。
(自転車からの変形はタイヤを使いまわす関係から『室内で利用できない』という制約がありますが)

 パッと思いつきませんが、乗り物系は他にも色々出来そうな気がします。
Posted by 通りすがりの物 at 2009年06月08日 00:12
>通りすがりの物さん
ベビーカーに変形する三輪自転車は下のリンクのでいいんでしょうか。
http://www.kotaro269.com/archives/50804067.html
コンセプトはわかるんですが、変形にかかる手間と、変形の際に子供を降ろさなければいけないというのがめんどくさいです。
お年寄りが使う椅子を兼ねた手押し車は、変形はしませんが異なる機能をうまくまとめた実用的発想だと思います。

折りたたみ自転車はタイヤの形に全てを押し込んでしまうような無茶なデザインのがありますね。これとか実際に作れるんでしょうか。
http://www.kancept.com/kancepts/show/Josef_Cadek_LOCUST_bike--207
重さとか、公共交通機関に持ち込むときにはカバーかけなきゃダメとかで、今のところは車に積み込むのがメインぽいのが乗り物としては何とも。手軽さならキックボードに軍配が上がります。

日常においては変形という行為は手間以外の何物でもないのでワンタッチ折り畳み傘くらいのアクションの単純さが必要ですね。
Posted by 大帝 at 2009年06月08日 18:22
 それです。動画では初めて見ましたけど、変形が微妙にめんどくさそうですね。しかも完全変形じゃないし。
 実用的な変形への道は険しいか……。

 線路じゃない所も走れる電車(DMV)や水陸両用の車などもありますが……機能は変化しますが形はほとんど変化しませんね。乗り物から離れたほうがいいのか。

 TVのビフォーアフターなんかではたまに家具や壁を展開して他の使い道を持たせたりしていますが、あれも一種の変形ですかね。系統としては「ソファーが変形してベッドに」に近いでしょうか。
Posted by 通りすがりの物 at 2009年06月08日 19:41
> 通りすがりの物さん
ビフォーアフターの作りつけ家具は個人的には最悪の部類に入ります。家は単なる器であるべきで、多機能と見せかけてかえって暮らしの中での使い方まで限定されている家具というのはありえません。
こないだやっていた鏡を前に倒すとボウルになる洗面台も洗面台のときには鏡が見れないしょうもない作りでした。

変形するものに限らず実用品のデザインでは機能からデザインすることができてないものがそこらにあふれすぎていていらつきます。
いっときのおにぎりみたいな断面の普通紙FAXとか、CDでも聞けそうなメタリック流線形の炊飯器とか、光線銃かっていうドライヤーとか機能美をかけらも感じません。
あ、上に物が置けなくなったテレビっていうのはどうなんですかね。
製造側としては置いてほしくないスペースでしょうけど、まあ液晶の時代には実にどうでもいい話題です。
Posted by 大帝 at 2009年06月08日 22:37
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